SSブログ

時は流れながれて

 我が青春よ 


初めて西表を訪ねたのは、たしか昭和50年の3月だったと思う

当時は、島の西部と東部が分断されていて道路は無かった

島の道路は、全て土の道で舗装もされていなかった

雨が降ると道路はぬかるみ、坂道は車がスリップし

やっとの思いで、坂道を登っていった

道路は右側通行で、ハンドルは左側が多かった

西部の玄関口、船浦に車がやっと通れるくらいの

小さな桟橋があった

桟橋は小さかったが、出迎え・見送りは盛大であった

電話機にダイヤルは無く、ハンドルをぐりぐりと回し

交換手に相手先の番号を告げる呼び出し式だった

TVも白黒で、本土とは同時放送でなかった

紅白歌合戦を元旦のお昼に見たりしていた

観光客の送迎は、マイクロバスもあるにはあったが

トラックの荷台に、人も荷物も一体というのが主流だった

そんな訳でも無いけれど、船浦へ行くのも、星砂・浦内までも

よく歩いて通ったものだった

土産物屋も無かったので、旅の土産は自分で手作りしたものだった

一番の人気は貝細工で、自然石に貝殻をこすって、

ペンダントや指輪を作ったものだった

海の水はさえぎるものも無くどこまでも澄んでいた

まるでコップの水のように、リーフの外の海の底が見えた

春だというのに、夏の陽射しが照り付けて

空は碧く青かった

 

あれから30年が過ぎたとは信じられない気がするが

鏡に映る我が姿を見るとき

時の流れの現実に ため息???!!!


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ムーンビーチクリスマスの頃 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。